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その25(追加)オリノセンシス

現在、FC2ブログの研究シリーズを追記している。前のアップをチェックしてたら、げげげ。「ピーコックバスの研究」に、シクラ・オリノセンシスがなぁ~い! 書くのを忘れてたんだ(笑)。てなわけで追加する。本種は、グループ入りが明確でない種に入る。学者さんは、イエロー系としているが、「胸ビレ後部の腹側部に、側線と並行した方向に延びる雲状の黒斑がない」ので、オレはそれを認めない(笑)。

シクラ・オリノセンシス(Cichla orinocensis)

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シクラ・オリノセンシスの色彩パターン

IDキー
1. 背部の黒いバーは、3つで、棒状でなく眼球状である。
2. 胸ビレ後部の腹側部に、側線と並行した方向に延びる雲状の黒斑がない。
3.ノン・スポーニング・フェーズ(白いスポット)は、明確でない。

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ネグロ河支流のオリノセンシス

オリノセンシスは、19世紀最強の探検博物学者フンボルトによって、テメンシスと同時に1821年に記載された。インテルメディア同様に、ツクナレ・アマレーラ系・グループに近縁とされているが、これも胸ビレ後部に雲状の黒斑がない。同様にツクナレ・アマレーラ系のニグロマクラータやモノクルスと分布地が重なるから、やはり別系統とグランデ・オガワは考えている。
この種の最大の特徴は、IDキーの1.である。たいへん安定した形質を持ち、色彩バリエーションは強くない。本種は、しばしばオセラリスやモノクルスと混同される。
天然分布は、ネグロ河からカシキアレ水路、オリノコ川の中上流部である。最大サイズで3キロを超えるくらいだろう。

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オリノセンシスの産卵床

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木の枝に産みつけられたオリノセンシスの卵

本種は、現地でツクナレ・ボルボレッタ(蝶々)と呼ばれ、英名はバタフライ・ピーコックバス。オレは、スリースポット・ピーコックバスと呼ぶ。

★ぶろぐ「南米・鳥獣虫魚・探遊」
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その24・・・ピーコックバスの研究(最終回)

結語

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2006年のKullander & Ferreira論文のおかげで、『学名不詳』を余り連発しないで、ピーコックバスの研究をまとめることができるようになりました。おそらく学者さんたちもグランデ・オガワと同じように、ピーコックバス類は15種だけじゃない、と考えていると思います。しかしながら、学術的な研究は、お金が掛かるものです。標本を得るためには、実際に行かなくちゃ学問として成立しないからです。しかし、アマゾンは広大です。資金が足りないと、生半可な研究しかできません。おそらく先鋭的な釣り人のほうが、新種に出会える可能性は高いでしょう。

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貴兄&貴女もグランデ・オガワと一緒にピーコックバスを釣りに行きませんか?

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★グランデ・オガワは、ピーコックバスを釣るフィッシング隊員の募集を行っています。あこがれの『炸裂する河の孔雀』を釣りたいかたは、ぜひメールで相談ください。

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アマゾン・フィッシング
http://www.supermercardo.com/af_002.htm

その23・・・分布に関する考察

ツクナレ族(シクラ属)の種の分布範囲を決めている要因で、かなり重要と思われるファクターを示唆しておきましょう。そのキーワードは、支流の急流。アマゾン盆地というのは、西東方向の本流に沿った低地であって、北側はギアナ高地、南側はブラジル高原という構造になっています。低地は、氷河時代が残した氾濫原で、支流は幅が広くゆったりと流れています。これを遡ると、高原の斜面に入り、第一の急峻が現れます。シングー河だとアルタミラ下流のカショエイラ・グランデの瀑布、タパジョース河だとイタイトゥーバ上手のサン・ルイス・デ・タパジョースの急峻、トロンベッタス川だとポルテイラの急流がそれに当たります。

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シングー河の急流部

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サン・ルイス・デ・タパジョースの急峻

ピーコックバス族は、この第一の急峻を境に模様替えをします。アマゾンに2つある大型のダム(ツクルイとバルビーナ)は、同じ状況の急流部に作られていますから、ダムの上下で種類が変わります。さらに遡ると、しばらく岩場の急流が続きますが、プラナルト、すなわち高原台地となり、流れが再び緩くなります。ここを境にまた、ツクナレ族は模様替えをします。

ハイランド系・グループの未記載種

タパジョース・ピーコックバス(シクラ・ミリアナエ)に含まれているものに、いくつか未記載種と思われるものがいます。その内の明確なものを1つ挙げましょう。

レッド・ピーコックバス Cichla sp.
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ブラジルでは、ツクナレ・フォゴと呼びます。フォゴとは、ポルトガル語で、「炎」のこと。学者さんは、ミリアナエの亜種と考える場合もあるようですが、グランデ・オガワは未記載新種と信じています。天然分布は、タパジョース河のマット・グロッソ州とパラー州境に近いサン・ベネジット川のみです。

 シクラ・ミリアナエは、シングー河の上流のスイア・ミスー川にも分布すると報告されていますが、これも検証すれば違いがあるかも知れません。

その22・・・新種の可能性のあるピーコックバス・1

イエロー・ピーコックバス系・グループ

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こんな模様のモノクルス(?)もいる

現時点で、モノクルスとされている種は、詳しく研究すればいくつかに別けられる可能性があるとグランデ・オガワは考えています。ブラジルでは、支流プルース河、ジュルア河やジャプラ河。ペルー、コロンビア、エクアドルなどのアマゾン支流の中上流などのものは、かなり怪しいです。

ジャイアンント・ピーコックバス系・グループ

ヴァゾレリー、ティロルス、ジャリイナの3種は、アマゾン北岸群のツクナレ・アスー系・グループで、連続した色彩の変異がありますが、ジャリイナのいるジャリ川の西に並行するパルー川のツクナレは、ヴァゾレリーとジャリイナをつなぐ新種であろうという釣り人の報告があります。

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パルー川のジャイアント・ピーコックバス

トロンベッタス川とパルー川の間には、カミナパネマ川やマイクル川などのかなり大きな河川がありますが、ここにも新種がいる可能性があるでしょう。
さらにブラジル最北端ロライマ州、ネグロ河支流ブランコ川水系のウラリコエイラ川の一部に、ヴァゾレリー・ジャリイナ系統のツクナレがいることを釣り人が報告しています。

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ウラリコエイラ川のジャイアント・ピーコックバス

まだ報告はありませんが、ツクナレ・アスー系・グループは、ネグロ河の西にあるアマゾン北岸の河川にもいる可能性があるでしょう。
アマゾン南岸のテメンシスとピニーマは、今後いくつかに別けられる可能性がありそうです。南岸のテッフェなどの個体は、検証すると違いが見つかるかもしれません。北岸のヴァゾレリー~ジャリイナ群と同様にバーが途切れる連中もいます。グランデ・オガワは、少なくとも2つの個体群を知っていますね。一つは、タパジョース河の中流部に生息しピニーマに類縁で、黒いバーがやや途切れた一群です。

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タパジョース河の中流部のジャイアント・ピーコックバス

もう一つは、マデイラ河の支流ルーズベルト川に生息します。前者に似ていますが、最初のバーの真ん中の斑紋の形が異なっています。

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ルーズベルト川のジャイアント・ピーコックバス

以上の2群の外にも、新種の可能性のあるテメンシス~ピニーマ系統がいるでしょう。アマゾン最下流部にある北岸のアラグァリ川のピニーマとされるものは、やはり未記載種の可能性がある気がします。
プロフィール

グランデ・オガワ

Author:グランデ・オガワ
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