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パンタナル(3)

今回は、パンタナルをとりまく環境など、もろもろのお話しをしましょう。

周囲を高原で囲まれたパンタナル
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ウィキペディアによると湿地とは、『淡水や海水により冠水する、あるいは定期的に覆われる低地のことである。生物、特に水生生物やそれを餌とする鳥類の重要な生育・生息場所となる。』となっています。
平地で水がたまる環境ってのは、周囲が高台になっていることが条件になります。南米大陸の中央部にあるパンタナルは、ブラジル高原や、その一部をなすマットグロッソ高原、アンデスの東の斜面の端っこなどに囲まれています。

ブラジル高原

ブラジル高原の範囲
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高校くらいの地理か地学で楯状地ってのを習ったことないですか? 世界の大陸にある広大なテーブル状の台地のことですね。島国の日本にはありません。南米大陸で中央にデンと腰を据えてるのがブラジル高原(ブラジル楯状地)です。最近は中央高原とも呼ばれてます。一般に楯状地ってのは、岩盤の起源が古くて、ブラジル高原も先カンブリア代(古生代の前)の岩石を基調としてるんですが、ところどころのくぼみに、それ以降の堆積物がたまっている場所も点在しています。

ブラジルのグランドキャニオン

シャッパーダ・デ・ギマランエスの奇岩
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ブラジルのグランドキャニオンと呼ばれているのが、マットグロッソ州クイアバ市の東方(車で1時間くらい)にあるシャッパーダ・デ・ギマランエス高原です。ブラジル高原の台地がパンタナル低地にかかる部分で断崖を形造ってます。台地の上を流れてきたいくつもの河川が、ここで見事な滝となって落下しています。

シャッパーダ・デ・ギマランエス高原の『花嫁のベールの滝』
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化石も豊富

ブラジル高原の西の端、すなわちパンタナルの東方の壁の部分は、パラナ堆積盆地という古生代デボン紀から中生代白亜紀の地層が露出しています。
シャッパーダ・デ・ギマランエス高原では、デボン紀やら白亜紀の化石が産ます。

『花嫁のベールの滝』付近で産出するデボン紀のワンソクガイ化石
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シャッパーダ・デ・ギマランエス高原で化石が産した肉食恐竜ピクノネモサウルスの復元模型
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豊富な湧水地
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パンタナルの一帯は、湧水地が多いことでも知られています。南マットグロッソ州のボニータは、有名な観光地になっていますが、その他にも無名の場所がいくつかあります。恐ろしいほどに水が澄んでいて、魚群と一緒に舞い踊り(タイやヒラメはいませんが……)もできます。
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湿地帯は小魚の宝庫
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湿地ってのは、水が停滞するんで、沈澱で次第に水がキレいになっていきます。パンタナルでは熱帯の陽光が澄水に差し込みますから当然、植物の繁茂が盛んになります。植物&動物プランクトンがたいへん増えやすい環境です、さらにプランクトンをエサにする小魚たちも爆発的に増殖します。

ランバリ
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南米大陸を代表する小魚に、カラシン類のアスティアナックスという魚がいます。現地ではランバリと呼ばれています。

大型魚が暴れるルファーダ

ランバリの魚群
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パンタナルの一角にあるクイアバ河などでは、2月ころの増水期に生まれたランバリが、5月に大量に遡上する現象があります。これをルファーダと呼んでいます。
今はもう魚油ランプなんてものは、ブラジルのド田舎でも使いませんが、昔はルファーダが始まると、河畔の住民は狂喜してランバリを大量に採って利用しました。
大型のフィッシュイーターもルファーダに狂います。いくらでも美味しいエサを飽食できるからです。ドラードやピンタードなどのナマズがそこかしこに炸裂飛沫をあげまくります。ルファーダの規模は年々小型化しているようですが、グランデ・オガワは何回か出会っています。もちろん、そのチャンスにドラードを釣りました。

ランバリの南蛮漬け

ランバリは、ちょっと小骨が硬いですが、美味しい魚です。ブラジルでも中央から南部地方のヒトに人気があって、フリット(から揚げ)がビールのツマミに賞賛されています。

ランバリのフリット
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グランデ・オガワは、このランバリが多量に採れたとき、しばしば南蛮漬けを作りました。レシピは、フリットを醤油、酢、ごま油を混ぜたものに漬け込むだけ。数日以上、冷蔵庫で寝かすと小骨も柔らかくなり、たいへん美味しい肴になります。

付録;パンタナルのピーコックバス
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上の写真は、村越正海さんとブルー・ピーコックバス。撮影は、パンタナルのピキリ川です。もともとラ・プラタ水系には、ピーコックバス類は生息していませんでした。今から20年ほど前、牧場の池で飼っていたものが洪水で逃げ、自然繁殖を始めました。強力なプレデーター(天敵)がいなかったんでしょう。エサもランバリなんかが豊富。結果として爆発的に増えました。ピキリでは、2キロ級がたくさん釣れます。ときどき食用にキープしたりもします。
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定番は昼食用の薪火焼き。持参の冷えた缶ビールが美味い!
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