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ホプリアスの大研究・その2

3.ホプリアス属(ホーリー属)

ホプリアス属は、ホーリー類、タライアスー類、タライロン類などの仲間である。現在(2009年)のところ、現生の10種が知られている。本属の背鰭の条数は、8軟条。尻鰭の条数は、10~12である。

1. Hoplias aimara (Valenciennes 1847).
2. Hoplias malabaricus (Bloch 1794)
3. Hoplias brasiliensis (Spix & Agassiz 1829)
4. Hoplias lacerdae (Miranda Ribeiro 1908)
5. Hoplias intermedius (Gunther 1864)
6. Hoplias microlepis (Gunther 1864)
7. Hoplias patana (Valenciennes 1847)
8. Hoplias teres (Valenciennes 1847)
9. Hoplias australis Oyakawa & Mattox 2009
10. Hoplias curuira Oyakawa & Mattox 2009


ホプリアス属の10種は、それぞれの外観がたいへんに似通っている。共通する外見上の特徴は、全体的に茶~黒茶色の暗系の単色を程していること。頭部やボディに、パッチのような暗斑があること。背鰭、尻鰭、尾鰭に、乱れた斑点のような模様があることなどである。他の2属(エリスリヌス属とホプレリスリヌス属)との違いは、色彩以外に、上顎と下顎前方の犬歯のコニカル(円錐)な形状が異なっている。

ho-01-03.jpg
A.エリスリヌス属とB.ホプリアス属の下顎の比較

ホプリアス属の記載されている10種および、その他の未記載種は、形態的に3つのグループに大別できるとされている。すなわち、マラバリクス・グループ、ラセルダエ・グループ、アイマラ・グループである。

A.マラバリクス・グループ・・・マラバリクス、ミクロレピス、パタナ、テレス
B.ラセルダエ・グループ・・・ラセルダエ、ブラジリエンシス、インテルメディウス、アウストラリス、クルピラ
C.アイマラ・グループ・・・アイマラ、その他(マクロフタルムスなど)


3つのグループのもっとも簡単な検索キーは、以下のようになる。

下顎の形状がV字型…… マラバリクス・グループ
下顎の形状がU字型…… 鰓蓋外縁膜に黒斑がない…… ラセルダエ・グループ
下顎の形状がU字型…… 鰓蓋外縁膜に黒斑がある…… アイマラ・グループ


ho-01-04.jpg

マラバリクス・グループと他グループ(ラセルダエとアイマラ)の下顎の形状の違い

イラストは、ホプリアス・マラバリクス(A)、ホプリアス・アイマラ(B)の下顎の骨を上面(背面)から観たものである。Aでは下顎の下面(腹面)の部分の骨(★印)の幅が広く、そのため喉部の隙間が錐角(V字型)に狭まっている。それに対して、Bでは、その骨が狭く、隙間は並行的(U字型)である。この特徴は、生きた個体を腹側から、あるいは仰向けにして観察すると、かなり明瞭に区別がつく。その画像は、後載する。

A.マラバリクス・グループ(ホーリー・グループ)
Hoplias malabaricus - GROUP


マラバリクス・グループに含まれるマラバリクス、およびミクロレピス種、パタナ種、テレス種には、共通した2つの特徴がある。

AⅠ.左右の下顎骨は、平行に伸びずに、錐型を程している(V字型)。
AⅡ.エラ蓋の外縁膜の真ん中辺りに、黒い斑点がない。


AⅠ.を外見上から観察するには、頭部の下側(腹側)を見て、その形状に注目する。下写真をご覧になっていただきたい。上記の4種は、矢印の部分が、V字型を程している。

ho-01-05.jpg
マラバリクス・グループのホプリアス頭部下面

マラバリクス種以外の3種類は、記載が博物学時代のため詳細が不明である。今後、研究が進めば、マラバリクス種のシノニム(別名同種)に帰される可能性もある。いずれにしても、分布の狭い地域種であり、サイズも顕著でなく、特筆できる知見がないので、本編では特徴に触れない。

マラバリクス・グループのホプリアスは、日本の熱帯魚界で、一般にホーリーとして知られている。欧米では、ホプリアスの多くの種類を含めて、タイガー・カラシン、サウスアメリカン・タイガー・フィッシュ、ウルフ・フィッシュなどと呼ばれている。
ブラジルでの現地名は、タライーラが一般的だが、モロバースとか、南東部から南部でロボーと呼ばれることもある。ペルー・アマゾンでは、ファサッコ、あるいはウァサッコと呼ばれる。コロンビアでは、タリラ。アルゼンチン北部では、タラリーラと呼ばれている。最大で全長60センチ、体重3キロに達するとされているが、一般的な平均は、30~40センチがアベレージである。サイズについては、各地でいろいろな変異が認められる。

卵を守るホプリアス

ホプリアス類は、カラシンとしては珍しく卵を守る習性を持っている。

ho-01-06.jpg
卵を守るホプリアス・マラバリクス

イラストは、南マット・グロッソ州のパンタナル地方の沼で観察された卵を守るホプリアスである。こんな時期の親ホーリーは、たいへん気がたっていて、傍に行くと人間に咬みついてくる。
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まとめteみた.【ホプリアスの大研究・その2】

3.ホプリアス属(ホーリー属)ホプリアス属は、ホーリー類、タライアスー類、タライロン類などの仲間である。現在(2009年)のところ、現生の10種が知られている。本属の背鰭の条数は、8軟条。尻鰭の条数は、10~12である。1.Hopliasaimara(Valenciennes1847).2.Hascurui...

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