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シルバー・ドラドの研究(1)

シルバー・ドラドの研究(1)
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もともと南半球には、サケ科(ホンモノ・トラウトを含む仲間)の魚は天然分布していません。
『ドラードの研究』の章で触れましたが、ドラード類(サルミヌス属)は、サウスアメリカン・サーモンという異名でも呼ばれます。それでは、サウスアメリカン・トラウトの俗称を冠している魚族は…… ?
それが本章で解説するシルバー・ドラド類、すなわちカラシン目(もく)、カラシン科(か)、ブリコン亜科(あか)、ブリコン属に分類される魚族です。賢明な貴兄&貴女は、ドラード類とシルバー・ドラド類がごく近縁であることに気がついたかも知れません。そうです。カラシン目、カラシン科、ブリコン亜科まで一緒です。属の単位で違うだけです。外観もよく似ています。

なぜシルバー・ドラド?

ブリコン属(シルバー・ドラド類)の魚は、サルミヌス属(ドラード類)より全般的に(例外もありますけど)白っぽい魚体の種類が多いから、が理由です。
シルバーは一般にゴールドより地位が低い(金属のお話しです)のは、現代の常識ですが、過去には、それが逆だった時代もあるんです。新大陸のメキシコとコロンビアの銀山が開発される以前のヨーロッパでは、常に金より銀が不足していました。古代エジプト遺跡からは、金の製品にわざわざ銀メッキを施したものすら出土しています(笑)。
過去の日本は、銀の産出が多いことで鳴らしていた時代があります。中国交易の重要な産物でした。そんな背景から、黄金の国ジパングという伝説ができたらしいです。

金と銀

お話しは魚に戻りますが、ドラードとシルバー・ドラドの釣り味を比べてみましょう。グランデ・オガワ的に言って、後者は決して前者に劣りません。同サイズなら後者のほうがさらにアクティブとすら言えます。スゴいジャンプもこなします。
ただ悲しいかな、超どんデカく(20キロ級)なる種類が後者にいません。それでも10キロ以上に成長するヤツもいくつかいますから、十分にスリリングなファイトを楽しめることを保証いたします。さらに後者には前者にない素晴らしいファクターもあります。
それは…… サルミヌス属(ドラード類)は、ほぼ完璧なフィシュイーターですが、ブリコン属(シルバー・ドラド類)の魚は、昆虫類も好んで食うこと。すなわち、フライ・フィッシングで狙う価値がたいへん高いことですね。

外見的な違い

両者の違いは、だいたい顔つきで判ります。写真を比べて見てください。
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サルミヌス属(ドラード類)

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ブリコン属(シルバー・ドラド類)

前者はフィッシュイーターらしく口蓋が大きく裂けています。後者は雑食らしく顔が穏やかです。後者には幾分の例外もあって、尖った吻部を持つ種類もいます。両魚の中間的な感じです。

その1・・・北端のシルバー・ドラド⇒中米のマチャカ
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中米のシルバ^・ドラドは、グァテマラやコスタリカ、パナマなどに3種類ほどいて、現地ではマチャカと呼ばれています。けっこうゲームフィッシュとして知名度が高いらしいです。グランデ・オガワはオジサンだけど、シルバー・ドラド類が、中米まで分布していたとはまちゃか知らなかった・・・ というオヤジまるだしダジャレは使いません(すでに使ってるけど・・・笑)

ブリコン・ベーレアエ(Brycon behreae) 
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コスタリカのテラバ川などに生息し、2キロ級になるマチャカです。

ブリコン・グァテマレンシス(Brycon guatemalensis)
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ブリコン・グァテマレンシスは、ホンジュラスやガテマラの河川に生息するやや吻部が尖ったマチャカです。
 
その2.南端(?)のシルバー・ドラド⇒ピラカンジューバ
ブリコン・オルビグニス(Brycon orbignyanus)
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実際に本種が最南端に分布するサウスアメリカン・トラウト類かどうかは、定かでないですけれど、少なくともアルゼンチン北部にもいます。なかなか大物になり、全長1メートル近く、体重は5キロを超えます。ラ・プラタ水系だけに分布します。
上の写真は、大瀑布で有名なイグアス滝の下流、イグアス川がパラナ河に合流したとこからちょっと下ったアルゼンチン側の岩場。2009年1月。同行のすご腕ガイド(?)は、もちろんグランデ・オガワ(笑)。隊員のミスター・クラゲが釣ったピラカンジューバは、80センチくらいありました。猛烈にジャンプしていました。ちなみに、この魚はアルゼンチンで俗称サーモンと呼ばれることもあります。

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ピラカンジューバは、ブラジルにおいて養殖技術が確立されています。それでカンツリでも釣ることができます。

ブラジルのシルバー・ドラドの総称は、マトリンシャン

ブラジルでは、サウスアメリカン・トラウト類、すなわちブリコン属の魚を一般にマトリンシャンと呼んでいます。ただし、各地域によって、種類が違う場合もあるようです。3つの水系のマトリンシャンを挙げてみます。

その3.タパジョース河(Rio Tapajos)のマトリンシャン
種類不明(Brycon sp.)

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タパジョース河は、ブラジル高原に源流をもつ大河。上流は一般的にたいへん水が澄んでいます。流れの強い透明な水にマトリンシャンが棲んでいます。ここの種類は、尾の部分に弓型の黒斑が入るのを特徴としてます。2キロから3キロに成長して、大型のファイトは、ものスゴく楽しいです。ドラード以上のジャンプもします。食べても美味。
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上の写真は、マトリンシャンの群泳。タパジョース河源流部にある湧水池で、グランデ・オガワが撮影した水中写真です。オガワが使っているPCのデスクトップ壁紙画像でもあります。この画像は、以下のURLからダウンロードができますよ。
http://www.supermercardo.com/asf_030.htm

その4.アラグァイア河(Rio Araguaia)のマトリンシャン
種類不明(Brycon sp.)

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アラグァイア河もブラジル高原に源流をもつ大河ですが、大陸内では比較的に東部に位置します。タパジョース河のマトリンシャンによく似ていますが、同種かどうか不明です。写真は小型ですが、もっと大きな個体も生息しています。

その5.シングー河(Rio Xingu)のマトリンシャン
種類不明(Brycon sp.)

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シングー河もブラジル高原に源流をもつ大河です。尾ビレの黒い部分が広いので、前2種(タパジョース水系とアラグァイア水系)のものと別種でしょう。アングラーは、クレイジィ・ウィンド所属のツボちゃん。

《シルバー・ドラドの研究(2)に続く》

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