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ピラルク

ピラルク(Arapima gigas)

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アロワナと同ファミリーのオステオグロッサム類。一属一種。しばしばアマゾン最大の淡水魚と呼ばれるが、ナマズのピライーバにやや劣ると思われる。全長は2メートル半、体重は200キロになる。有史以前は、おそらく3メートルがいたであろう。昔の本では、5メートルとか7メートルと記述されていたが、読者を驚かすための誇張である(笑)。ウロコは大きくて硬い。名前の由来は、先住民トゥッピ語幹のピラ(魚)+ウルクー(ベニノキの染料)で、赤いウロコの特徴を表している。学名のアラパイマは、ガイアナ地方の先住民の呼び名からもらった。スペイン語圏では、パイチェと呼ぶ。エラもあるが、空気呼吸も必要とする。本種は、開高健の『オーパ!』で有名になった。「ロッド&リールで釣れない幻」という伝説ができた。しかし、もちろん釣れる(笑)。オレも30尾以上を釣っている。

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FFで釣ったピラルク

ピラルク・フィッシングが難しい理由は、個体群の減少である。1頭捕獲すれば、一家が1ヶ月食える大きさなので、漁師が盛んに狙った。塩漬けにすれば、ゼニも稼げた。そのため、アマゾン広域でレッド・データになってしまった。定期的に空気呼吸のため水面に出るので、その存在が判りやすいのも致命的だった。

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昔のピラルク漁

しかし、近年になって政府が捕殺禁止にした地域が増えてきた。そんな場所では、少しずつ復活している。養殖も研究が進んでいる。

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ジャンプするピラルク(ペルー・アマゾン)

フッキングしたピラルクは、テールウォークで暴れる。まれにジャンプもする。そしてメチャクチャにタフである。その秘密は、「赤蝮」を飲んでるじゃなくって(笑)、空気呼吸にある。ファイト中にも、しばしば空気を吸う。そうすると昔エイトマンがマリちゃん風タバコを吸ったように、あるいはポパイがホウレンソウ缶詰を飲んだように、体力が復活するのである。

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アマゾン下流のピラルク

ピラルクをルアー&フライで掛けるのには、ちょっとしたテクがいる。もしも、アマゾンに古代巨大魚狙いでオレにガイドを依頼してくれる貴兄&貴女がいたら、相伝してしんぜよう。

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ピラルク(ペルー・アマゾン)

最近ピラルクが増えてきているのが、アラグァイア河水系。ときどき2メートル近いのが釣られている。

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ピラルク(アラグァイア)

★ぶろぐ「南米・鳥獣虫魚・探遊」

アロワナ

アロワナ類

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アマゾンの古代魚代表

アマゾンに生息するアロワナには、2種類がいる。すなわち、シルバー・アロワナ&ブラック・アロワナである。この魚は、オステオグロッサム(骨の舌)類という古い形質の魚族だ。この仲間には、ワシントン条約(サイテス)の密輸で名をはせたアジア・アロワナ(インドネシア、マレーシアなど)、スポッテッド・アロワナ&ノーザン・アロワナ(オーストラリアやパプア・ニューギニア)、ナイル・アロワナ(アフリカ)、そしてアマゾンの巨大魚ピラルクの合計7種類が含まれる。オステオグロッサム類は、古代魚だ。その分布は、いわゆるゴンドワナ型で、南米、アフリカ、オーストラリア区などが分離する2億年くらい前にご先祖さまがいたと考えられている。

シルバー・アロワナ(Osteoglossum bicirrhosum)

本種はアマゾン広域に生息するが、ラ・プラタ河やオリノコ河にはいない。細長い青竜刀型。口蓋が大きく裂けている。眼球が大きい。ウロコが大きい。全体に銀色だが、うっすら虹色に輝く。最大で約1メートル、体重は6キロ程度になる。急流はあまり好まず、湿地の湖沼などに多い。主に表層を泳いでいる。

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シルバー・アロワナ(アラグァイア)

食性の70%程度が昆虫であるが、小魚やヘビ&トカゲも食う。FF(フライ・フィッシング)ならテレストリアル(陸生昆虫)がいい。ルアーならスイッシャーのような大きな蛾がモダえるようなトップが有効である。

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FFのシルバー・アロワナ(アラグァイア)

ブラック・アロワナ(Osteoglossum ferreirai)

アマゾン支流のネグロ河の特産アロワナ。成魚は、シルバーをやや黒っぽくした感じだが、幼魚はかなり違う。アロワナ類は、幼魚を親が口中で守る習性がある。生まれたての稚魚は、腹部にヨークサック(卵黄)をつけている。

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左はシルバー、右はブラックの幼魚

成魚はシルバーより若干細身。全長1メートルになる。生態や食性はシルバーに順ずる。

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ブラック・アロワナ(ネグロ河支流)

アロワナ類がよく食っているものにミズグモ類、小型甲虫類がいる。南アメリカ大陸には、きらびやかなコガネムシが多い。

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ミズグモ

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小型甲虫類

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オレのフライ

★ぶろぐ「南米・鳥獣虫魚・探遊」

淡水エイ

ナンベイ淡水エイ

エイは、サメと同族の軟骨魚類である。世界の大きな河川などで淡水化している。南アメリカ大陸には多種の淡水エイが生息しているが、海のアカエイに近い仲間だ。東京湾でも釣れるアカエイには、尾部に毒棘があるが、南米淡水エイにもそれがある。そのため、河畔の住民にたいへん恐れられている。ポタモトリゴンという系統に分類されている。

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モトロエイ

アマゾン地方では、淡水エイのことをアハイアと呼んでいる。住民は好んで食わないので、専門に釣るヒトはいないが、ナマズ釣りをしているときの外道としてよく掛かる。特に雨期の増水時期によく釣れる。

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淡水エイは、ナマズ釣りの外道(シングー)

シングー河に生息するポルカドット・スティングレイは、オレの命名だけど、美しいエイで、熱帯魚としての人気が超高い。

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ポルカドット・スティングレイ(シングー)

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ナンベイハイギョ

ナンベイハイギョ(Lepidosiren paradoxa)

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ハイギョは、シーラカンスと並んで古代から地球に生息する古代魚だ。アフリカに4種、オーストラリアに1種、そして南アメリカ大陸に1種がいる。名前通りに、ウキブクロが変化した原始的な肺をもっていて、空気呼吸ができる。古代ハイギョ類は、両生類に続く大進化の立役者だった。ヒレは肉質で、これが四肢に変化した。ナンベイハイギョは、現地ブラジルでは、ピランボイアと呼ばれている。先住民トゥッピ語幹のピラ(魚)+ボイア(蛇)で、「ヘビのような魚」の意味である。長細くて、ニョロニョロしている。全長は約1メートルに達する。

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ピランボイア

本種は、ごく稀に釣れるが、釣りの対象としては弱い。沼地に籠式のトラップを仕掛けると入るが、空気呼吸に依存している魚なので、見事に溺れ死ぬ(笑)。

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ピランボイア・フィッシング

★ぶろぐ「南米・鳥獣虫魚・探遊」

南アメリカ大陸のナマズ類

南アメリカ大陸のナマズ類

ナマズ類は、テラ(地球)の淡水で多種多様に進化した。世界の淡水魚類の20数%は、実はナマズ類である。そして、その半分以上の2千数百種以上が新大陸に生息している。言ってみれば、南アメリカ大陸は、ナマズ天国である。

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ナマズの各部ヒレ

ナマズの一般的な特徴は、ウロコがない、たいていヒゲがある、頭がデカい、多くの種類で背ビレ&胸ビレの第一棘条が骨質になっている、など。そして鰾と内耳をつなぐウェーベル器官というのを持っている。この器官は、コイ類やカラシン類にもあって、互いにそれほど遠い縁者でないことを示している。以前は、カラシンもナマズもコイ目(もく)に入れられていたくらいだ。

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南米ナマズの大家族ロリカリア類の一種

南米ナマズ天国の構成員は、10数のファミリーに分割されている。最大の一家は、ロリカリア・ファミリー(プレコなどの仲間)で数百種。ロリー族のナマちゃんは、ベジタリアン(コケ食いなど)の多い平和主義なので、釣りの対象になっていない。次いで多いのがピメロドス・ファミリーで3百種以上。ピメー族は、雑食系だが、ヤクザな肉食系も多い。大陸の釣り対象ナマズの90%以上が、この一族に含まれる。残りの10%程度は、ドラス・ファミリー、アウケニプテルス・ファミリーなどの連中となる。

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ピメロドス・ファミリーの最大種ピライーバ

釣りの主要ターゲットとなるピメロドス・ファミリーのナマズは、小は1センチ級、大は3メートルにも達する。150キロを確実に超えるものが1つ(ピライーバ)、100キロに達するであろう種が2つ(レッドテールキャット&ジャウー)いる。オレは、この3種をアマゾンの三大巨頭と呼んでいる。その次に大きいのが、タイガーシャベル系統のピンタードで50キロまで、ブログの「南米ナマズの研究」では、以上の4種を巨大ナマズという無差別級カテゴリーに入れた。そして10~20キロに達するであろう種を重量級ナマズとした。中量級ランクには、ピメロドス類でないファミリーも含め、数キロ前後までのナマズを入れてある。

巨大ナマズ
ピライーバ
ジャウー
レッドテールキャット
ピンタード

重量級ナマズ
タイガーシャベル
ドラドキャット
パチー

中量級ナマズ
中量級ナマズ・一覧

★ぶろぐ「南米・鳥獣虫魚・探遊」
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