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その20・・・インテルメディア

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ここからグループ入りが明確でない種たちに入ります。とりあえず2種を含くめています。今回はロイヤル・ピーコックバス(インテルメディア・ピーコックバス)。

ロイヤル・ピーコックバス(シクラ・インテルメディア Cichla intermedia )

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シクラ・インテルメディアの色彩パターン

IDキー
1. 背部の黒いバーは、7本ほどで、真ん中部分が濃い。
2. 胸ビレ後部の腹側部に、側線と並行した方向に延びる雲状の黒斑がない。
3. エラ蓋後方から尾柄にかけて、体側の真ん中に直線的に、ほぼ連続する黒い斑紋列がある。
4. ノン・スポーニング・フェーズ(白いスポット)はある。
5. 成熟した個体は、黄色みを帯びる。


インテルメディアは、1971年に記載されました。学者さんは、イエロー系・グループに近縁としていますが、胸ビレ後部に雲状の黒斑がないこと。さらにツクナレ・アマレーラ系のニグロマクラータと分布地が重なるところから、別系統だろうとグランデ・オガワは考えています。
最大の特徴は、IDキーの3.、すなわちストライプ状になった斑紋です。安定した形質を持ち、色彩バリエーションは強くありません。
天然分布は、カシキアレ水路からオリノコ川の中上流部である。ネグロ河には、いないと思われます。急流の岩場に好んで居つきます。最大サイズは、3キロくらいでしょう。現地のオリノコ河では、ロイヤル・パヴォンと呼んでいます。
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その19・・・ミリアナエ

今回は、ハイランド系のタパジョース・ピーコックバス(ミリアナエ・ピーコックバス)。

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タパジョース・ピーコックバス(シクラ・ミリアナエ Cichla mirianae)


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シクラ・ミリアナエの色彩パターン

種のIDキー

1. 背部の黒いバーは、3本で、真ん中部分が濃い。
2. エラ蓋後方から尾柄にかけて、体側の真ん中に直線的に、ほぼ連続する黒い斑紋列がある。
3. ノン・スポーニング・フェーズ(白いスポット)は、それほど明瞭でない。
4. 成熟した個体は、黄色みを帯びる。

ミリアナエは、2006年に記載されました。重要なIDキーは、2.で、この点だけを取れば、オリノコ河のシクラ・インテルメディア(後述)に雰囲気が似ています。
天然分布は、タパジョース河の上流の支流テレス・ピレス川とジュルエナ川です。流水にもいるし、プールにもいます。成熟した成魚は、黄色みを帯びます。グランデ・オガワは、ジュルエナ川支流のアリノス川水系などで釣ったことがあります。最大サイズは、5キロくらいでしょう。

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3キロを超える♂のタパジョース・ピーコックバス。止水の大型は黄色みが強い。

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美しい湧水地を泳ぐタパジョース・ピーコックバス。

その18・・・メラニナエ

ハイランド系ピーコックバスのシングー・ピーコックバス(メラニナエ・ピーコックバス)です。

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シングー・ピーコックバス(シクラ・メラニナエ Cichla melaniae)

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シクラ・メラニナエの色彩パターン

種のIDキー

1. 背部の3本の黒いバーは、たいへん薄色で細い。
2. 3本のバーの間に、1~2本のより短いバーが入り、合計7本~8本になる個体もいる。
3. 体側全体に細かい黒斑点が入る。
4. ノン・スポーニング・フェーズ(白いスポット)は、かなり明瞭である。
5. 成熟した個体は、黄色みを帯びる。

メラニナエは、2006年に記載されました。重要なIDキーは、3.です。天然分布は、シングー河のアルタミタ付近の最後の瀑布より上流~支流イリリ川など。環境は、岩場が卓越する急流で、流水にもいますし、プールにもいます。成熟した成魚は、黄色みを帯びる。グランデ・オガワは、数多くの個体を釣っています。最大サイズは、5キロくらいでしょう。急流でヒットすると素晴らしいファイトです。

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シングー・ピーコックバスの4キロ級。イリリ川付近のシングー河のもの。

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シングー・ピーコックバスでは、スポット・タイプの出現率がかなり高い。

その17・・・ピキティー

イエロー系とジャイアント系の各種が終わりました。
ここからハイランド系ピーコックバスです。これらの種類は、ブラジル高原にからむ地域に生息しています。3種類が記載されていますが、まずはブルー・ピーコックバスから。

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ブルー・ピーコックバス(シクラ・ピキティー Cichla piquiti)


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シクラ・ピキティーの色彩パターン

種のIDキー
1. 背部の黒いバーは、基本的に5本で、やや色が薄めだが明瞭。
2. バーは、板状で、途中で途切れることなく、背中から腹部まで伸びる。
3. 眼球の後ろの黒点の数が、たいへん少ない。
4. 体側全体に、黒い斑紋は入らない。
5. 胸ビレを除いた全てのヒレは、成魚のなると、美しいエレクトリック・ブルーに染まる。
6. ノン・スポーニング・フェーズ(白スポット)は、現れるが、率はそれほど高くない。
7. 湖沼で成熟した個体は、黄色みを帯びる。

ピキティーは、ブラジルでツクナレ・アズール(青いツクナレ)と呼ばれ、古くからアングラーによく知られていた種ですが、2006年にやっと記載されました。天然分布は、シクラ・ケルベリー(前述)と共にアラグァイア・トカンチンス水系の特産。非常に安定した形質を持ち、色彩のバリエーションは強くありません。ツクルイ・ダム湖などのリザーバーでは、黄色みを帯びて大型化しています。
サン・フランシスコ河やパラナ河(ラプラタ水系)に古くから移入され、盛んに繁殖しています。大型のリザーバーに移入された群は、天然分布地ものより巨大化することがあって、ゴイアスとミナスの州境のパラナパネマ河(パラナ河水系)のイトゥンビアーラ湖などでは、7キロに近いものが釣れています。グランデ河(パラナ河水系)にも数が多く、サンパウロの釣り人を喜ばせています。有名なイグアスー(インディオのトゥッピ語で「巨大な水」という意味)の滝に近いイタイプー・ダム湖(パラナ河)にも少なくありません。
パンタナル地方(ラプラタ水系)のピキリ河(クイアバ河支流)で繁殖している一群は、牧場の池から逃げたもので、例外的に5番目(一番後ろ)の黒いバー上に、小さなスポットがあります。

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天然分布域のアラグァイア河、支流クリスタリーノ川のブルー・ピーコックバス

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天然分布域のトカンチンス河、ツクルイ・ダム湖のブルー・ピーコックバス、黄色い湖沼タイプ

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意外と少ないブルー・ピーコックバスのノン・スポーニング・フェーズの個体。

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パンタナル、ピキリ川に移住したブルー・ピーコックバスには、ボディに小さな黒斑点がある。

その16・・・ピニーマ

今回は、ジャイアンント・ピーコックバス系のピニーマです。

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ピニーマの若魚(パッカ型)

ピニーマ・ピーコックバス(シクラ・ピニーマ Cichla pinima)


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シクラ・ピニーマの色彩パターン

種のIDキー

1. 背部の3本の黒いバーは、わずかに途切れる。
2. バーは、テメンシスよりも太い。
3. 始めの(頭に近い)バーは、真ん中辺りで特に太くなる。
4. 成魚では、バーの上部は、しばしば(眼状斑と同じような)明るい縁取りに囲まれるが、一番後ろのバーの背側は、必ず眼球状斑になる。
5. 眼球の後ろの黒斑は、雲状でなく斑点状で、数も多くない。

ピニーマは、2006年に記載されました。IDキーの1.は、テメンシスに似た傾向です。ヴァゾレリー、ティロルスやジャリイナは、アマゾン河の北岸、すなわちギアナ高地から流れる河川にいるツクナレ・アスー系ですが、ピニーマの天然分布は、アマゾン南岸だけです。タパジョース河の下流(イタイトゥーバの上手のサン・ルイスの急流より下流)、クルア・ウナ川、シングー河下流(アルタミラ付近の瀑布よりも下流)、タパジョース河の下流部(ツクルイ・ダム湖付近より下流)、グァマ川やカッピン川などに分布するとされています。アマゾン北岸アマパ州のアラグァリ川のものもピニーマとされることがありますが、IDキーの3.の特徴が弱いので、グランデ・オガワは認めません。
ヴァゾレリー、ティロルスやジャリイナは成魚になると、体高が増しデップリした体型になりますが、ピニーマは、よりスレンダーです。最大で8キロくらいです。

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タパジョース河下流のピニーマのアスー型。下は、若魚。

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タパジョース河下流のピニーマのパッカ型。
プロフィール

グランデ・オガワ

Author:グランデ・オガワ
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